お金に関する知識を増やしたいと思い、「となりの億万長者 〔新版〕 ― 成功を生む7つの法則」を読んでみました。お金持ち、いわゆる億万長者な人達の意外な私生活や物事に対する考え方が書かれており、特にピンと来た箇所をいくらか紹介したいと思います。
大きなカウボーイハットよりまず牛を一頭持とう
テレビで紹介される有名人のお宅拝見のような絢爛豪華なお屋敷に住んでいて、高級車が何台も並び、屋敷内は高級家具ばかり、庭には大きなプールもついている。
今まで私が持っていた億万長者に対するイメージとしてはこんな感じでしたが、本書に書かれている億万長者の人達はごく普通の住宅地で、ごく普通の家に住み、ごく普通の恰好をしている人なのです。
あるお金持ちの男性は、高級車に乗り高級なスーツや時計に身を包んだ人々を評してこう言います。
牛を一頭も持っていないくせに、大きなカウボーイハットをかぶって、見かけだけは一丁前の牧場経営者、ってヤツがいるんだよね。
高価な衣装や装飾品を身に纏っていても、資産を持っていない人は決してお金持ちではありません。自分をよく見せることにばかりに気を取られ、貯蓄や投資に手が回っていないのです。
そもそもお金を使うこと自体は簡単なことで誰でもできるのです。そして、その分のお金は減ってしまうのだから、お金を貯めたいと思うのならば、そんなことに気を取られる前にまず資産を増やしていきましょう。
見栄や世間体にお金をかけても物の価値はどんどん下がっていくばかりです。
お金のかかるライフスタイルの原因はステイタス・シンボルにあり
一つでもステイタス・シンボルになるような品物を手に入れると、それに合わせて次から次へと物を買い足さなくてはならなくなってしまう。
そしてまたたく間に、ライフスタイルが変わってしまうのだ。ステイタス・シンボルになる物と金のかかるライフスタイルは、切っても切れない関係にある。
ステイタス・シンボルにお金をかけるライフスタイルは維持するのが大変です。お金のかかる生活を維持するために働き続けなければいけません。少しでも歩みを止めてしまうと今の生活を維持できなくなってしまいます。
そして、いくら高所得者であっても、いつまでも収入が入ってくるわけではありません。怪我や病気、会社の経営不振、その他様々な要因で働けなくなった時どうするのでしょうか。
お金に関する不安を感じながら毎日生活するのは精神的にも疲れてしまいます。
ステイタス・シンボルを振りかざし、周りに自慢して得る優越感の代償は小さくはないのです。
あなたは蓄財優等生?それとも蓄財劣等生?
年齢に、税引き前の年間家計所得(相続から得られる年収は含まれない)をかけ、10で割る。ここから、遺産相続を引いた金額が期待資産額である。
私も計算してみましたが、ギリギリ期待資産額に届いていました。私の場合、そもそも物欲があまりないのでお金を使わないため、自然と貯蓄自体はできている状態です。
それでもギリギリだったので仕事の給料以外の収入を持っていないのが駄目なんでしょうね。
もし、期待資産額の2倍の資産を持っていたらあなたは蓄財優等生です。半分以下ならあなたは蓄財劣等生です。高所得者だからといって必ずしもその人が蓄財優等生とは限りません。
逆に、高所得者はお金を稼ぐという攻めは強くても、倹約をして浪費を抑えたり確実な投資に励む守りに弱いのです。
どちらかというと、攻めよりも守りに強いほうが資産を築きやすいとのことなので、資産形成の第一歩はまず守りから考えてみましょう。
億万長者から学ぶべき”7つの法則”
- 彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する。
- 彼らは、資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している。
- 彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
- 彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
- 彼らの子供たちは、経済的に自立している。
- 彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ
- 彼らはぴったりの職業を選んでいる。
資産を築く7つの成功の秘訣です。これらを実行していれば必ずしも億万長者までにはならなくとも、お金に心配するような生活を送るようなことにはならないはずです。
収入より低い支出で生活をして、資産形成のための努力を惜しまず、見栄や世間体に振り回されずコツコツと財産を増やしていきましょう。
蓄財劣等生だった人は今からでも考えを変えて蓄財優等生を目指しましょう。
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