お金がない。手元に残らずどこかに消えてしまう。このままだと将来一体どうなってしまうんだろう…。
これでは駄目だ、なんとかしなければと思い立ったはいいものの、何から手を付けていいのか分からない。
勉強しようと思っても日々の生活が忙しくてヘトヘト。お金の知識は付けたいけど、本を読むのは苦手。なんかお金に関する本って分厚くて難しそうだし。
そんな風に思っている人でも手軽にお金の知識を身につける入口として「誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)」をおすすめします。
早速ですが本の中身をザックリと見ていきましょう。
効果的な貯蓄方法は固定費の見直し
家計における最も効果的な節約は、「固定費」の見直しです。よく毎日のランチを100円ずつ節約したり、コーヒーを我慢したりする節約術が話題にあがります。
しかしながら、こうした細かい支出の管理は、リボ払いの金利やバーゲンセールのムダ遣いなどで一瞬で吹き飛んでしまう位の金額にしかならないものです。
固定費とは家賃やガスや電気、水道代,などの公共料金、スマートフォンやインターネットなどの通信費、保険やローンなど月々固定で支払わなければいけないものです。
固定費の中で一番大きな割合を占めているであろう家賃で言えば、今住んでいる所よりも安い所に住めばそれだけでかなりの節約になります。
本当に自分の身の丈に合った賃貸に住んでいるのかよく考えてみましょう。
公共料金も口座振替やクレジットカードで支払って口座振替割引やポイントを貯めていけば、1回1回は小さい額でも、年単位で節約できれば大きな数字になります。
スマホの場合は、今使っているスマホから格安スマホに乗り換えを検討してみるのがいいと思います。
案外通信制限ギリギリまで使うことってないですし、スマホそんなに使ってないなと思っている人は効果ありかと。
私的保険に加入する前に公的保険の見直し
私的保険に加入する前に公的保険を見直して、本当に必要な保障額を計算しましょう。貯蓄もあり、公的保険の保障で十分ならば、無理に私的保険に入る必要はありません。
保険に関しては、家族構成によって違ってくるので人それぞれではあるのですが、まずは本当に保険に入る必要があるのかということをよく考えなければいけません。
なんとなくそろそろ入った方がいいのかなという漠然とした思いから加入したり、会社の同僚や友人から勧められたからそのまま加入している人はもう一度よく考えみてください。
テレビのCMで見るようないわゆる私的保険に無理に加入しなくても、公的保険と貯蓄で対応できるかもしれません。
公的保険とは健康保険や協会けんぽ、国民健康保険、共済組合のように誰しもがなんらかの形で加入しているものです。
日頃病院に行って保険証を提示していますが、あれによって医療費の負担が3割だったり,1割だったりで済むのです。
保険証はとても大事なものですので病院に行ったら月に一回、また保険証が変わった時には必ず提示してください。
医療費が高額になった時、自己負担額を超えた差額を払い戻してくれる高額療養費制度や、怪我や病気で働けなくなった時に支給される傷病手当金、仕事中の事故や怪我に対して治療費を負担してくれる労災保険など数々の保障がありますので、それらを加味した上で改めて考えてみましょう。
住宅を購入する際に相場を確認
適切な価格帯かどうかを判断するための公式が存在します。まず、マイホームとして検討する物件が出てきた場合、「この物件、もし借りるとしたら家賃はいくらかな?」と考えてみてください。
家賃で借りた場合の家賃相場が分かったら、公式の出番です。
それは、「想定家賃×200倍以下=失敗しにくいマイホーム購入価格」というもの。
もしマイホームの購入を検討しているのなら、まずは住宅ローンのシミュレーションを行ってから物件探しを始めましょう。
自分の収入に合わせて無理のない返済プランを立ててみましょう。他人に任せっぱなしでは後から後悔することになるかもしれません。
またマイホームの価格が本当に適切かどうかすぐ判断することができる上記の公式を使って、実際に計算してみてください。
例えばですがマイホーム近くの同じような大きさの賃貸の家賃が毎月10万円だったとすると上記の公式で計算では『10万円×200倍以下=2000万円以下』
2000万円以下ならマイホームの価格は適正であるというものです。これを200倍の法則といい、実際の不動産投資でも用いられています。
上記の公式以外にも将来の資産価値などシミュレーションするべきことはたくさんありますのでこの公式1つで安心しないように慎重に検討してみてください。