人間関係だけが幸せな人生への手段ではないので別にうまくいかなくたっていい

うまくいかなくていい

相手と対等な立場で関係を構築し、良好な人間関係を持っていることは、確かに幸せであると言えるでしょう。それが理想的であると広く信じられています。

ただ、必ずしも全員が、有益な関係を構築する能力を備えているわけではありません。

人間関係が思うようにいかず、孤独な日々が続いていることに悩んでいる人や、本当は独りになりたいのに周囲の目があって、どうしても独りきりになれず、偽りの自己を演じている人もいるのではないでしょうか。

たしかに人間関係の充実は重要です。しかし、それだけが幸せな人生を送るための唯一の手段ではありません。

独りになって創造的活動を行うことによっても、人間関係の充実と同じように幸せを感じることができるのです。

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人間関係を重視しすぎな現代

独り

現代では、人間としての成熟を判断する際に、人間関係を築く個人の能力がよく挙げられます。

人間関係を構築する能力が低い者、持てない者は、時には反社会的な異常者と蔑まれることがあるぐらいに、人間関係というものは重視されています。

しかし、独りでいられる能力もまた、人間としての成熟度を示すものであることを考慮に入れていません。

集団第一主義をかかげる社会では、独りで想像する能力は過小評価され奨励もされません。

独りでいたい人、本来独りでいることが有益であるはずの人に配慮されていないのです。

対人関係を重視し、孤独の中で行われる種々の過程を軽視する、昨今の風潮のせいではないでしょうか。

太古の時代の人々は 、生きていくことや生計を立てることだけで精一杯であって、人間関係の微妙な問題に多くの時間を割くことはできなかったはずです。

現代の産業化した社会の不安定さ、複雑さの結果、それらが人間関係の心配や不安の種に繋がっているのです。

人間の本性から考えても、人間関係は必然的に不完全なものです。

そして、人間関係を完全なものにするように人々を励ますことは、時に有害でさえあります。

結婚した男女の3組に1組は離婚し、涙を流し悲しみに暮れるような結末を迎えることがあるように、親密な間柄でさえ欠点や弱点があるはずです。

ところが、このことを受け入れないがために、しばしば必要以上に、自分は不幸だと感じるのです。

もし、理想的な人間関係などありえないということが理解されれば、それとは別の充足感を必要とすることが分かるはずです。

孤独な創造的活動の効用

孤独な創造的活動

ブッダやイエス・キリスト、マホメットなどの宗教指導者は、孤独によって洞察を研ぎ澄ませ、悟りを開いたり、啓示を得ることができたのです。

また、カントやニーチェ、キルケゴール、ヴィトゲンシュタインなどの哲学者は、孤独の中で歴史に残る哲学を創造しました。

彼らの中には、人間関係を構築する能力の低さや、精神的な不安定さがあったかもしれません。

しかし、自分の中の欠けているものを埋め合わせるために、孤独な創造的活動を行うことによって、虚弱になった自己を治癒、強化し、無力感を克服しようとした結果、素晴らしい作品が世に生み出されたのです。

そして、科学でさえ空想に依存しています。

アインシュタインの相対性理論、ニュートンの万有引力の法則、ケクレによる有機分子の環状構造の発見など、多くの科学の仮説は、想像の飛躍から生まれるからです。

想像力を使うことが人類の繁栄ももたらしているのです。

高度な抽象概念に到達するためには、孤独と強い精神集中が続く長い期間が必要ですが、このような時間は、もし配偶者や子供たちの感情的な欲求に振り回されていたら確保するのは難しいでしょう。

才能がある人だけではありません。創造的な人々も、私たちと同じ欲求や願望を持った人間です。作品を世に送り出したか送り出していないか、世の人の目に止まるか止まらないかの違いだけです。

歴史の研究や、ペットを飼うこと、楽器を演奏すること、株式に投資したり、ブログを書いたり、漫画やアニメのストーリーやキャラクターを空想、妄想する。

それらに興味を持って取り組むということは、日頃から非人間的なものに価値を見出しているということです。

非人間的なものに魅了され、時間を忘れ没頭し、内なる平穏を獲得した時、私たちは偉大な宗教者や、哲学者、科学者が孤独の中で見出した自己発見や自己変革などの特別な意識の状態に近いものを体験しているのではないでしょうか。

精神的な平穏を獲得し、至福で満ちた状態は精神的健康を維持する力を持っています。これは人間関係の充実と同様に、幸福な人生を送る上で重要なことです。

人間関係の構築は幸福のための一要素であり、構築できないからといって何も落ち込む必要などないのです。

理想的な人生とは、人間関係と非人間的なものへの興味のうち、どちらの興味も持ち合わせていて、どちらかが唯一のものであると盲信しない人生でしょう。

しかし、ままならないのが人生。他人がどうであろうとも、ありのままのあなたを大切に。

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