2月24日よりプレミアムフライデーが始まりました。プレミアムフライデーとは政府および経済団体連合会を中心として働き方改革と連携し毎月末金曜日の15時に仕事を終えて、買い物や旅行などの消費喚起を促す取り組みです。
アメリカのブラックフライデー(11月第4木曜日の翌日、クリスマス商戦の開始日)を参考に飲食店やデパートなどでは様々なセールを行います。
しかし実際にプレミアムフライデーが始まった2月24日にちゃんと15時に退社できた人はごくわずか(企業全体の内約0.1%とも)でありほとんどの人がその恩恵を受けることができていません。
帰れない、休めない。むしろ迷惑だ!という不満の声が挙がっていますが、そりゃそうですよね。
会社の働き方に対する意識が変わらない
いくら政府が奨励したところで会社の働き方に対する意識が変わらなければ何の意味もありません。15時に帰ってくださいねなんて言ったところで会社が無視すればそこで終わりです。
会社なんていかに人件費をケチって最低限の賃金で労働者に大量の仕事を押し付けるかという事しか考えてないんだから15時に帰れなんて言ったって会社に益がないのにやるわけないじゃないですか。
会社の為にお前の人生を捧げろ、会社の為に働けなんて事を言ういつまでもバブリーな頭の人だっているんですからこういう人達の意識が変わらない限り普及しようがないです。
そういう人達ってやりがい搾取で精神論を声高に叫び、少しでも異を唱えようものなら社会人としての自覚、責任という思考停止ワードでこちらを押さえつけようと血眼です。
ごく一部の人間しか恩恵を受けられない
また飲食業やサービス業の人はプレミアムフライデーこそ稼ぎ時であり、警察や消防、銀行や郵便局、病院、学校職員などなど多数の職業はその恩恵を受けることができません。
15時になってはいさようならじゃ困るでしょう。みんながその不便さを我慢できるわけがありません。
というか別に毎月末金曜日15時に設定せずに任意の日にすればいいのに何故一斉に休みを取ろうとするのか。
周りが働いているのに自分だけ休むなんてと思ってしまうような労働環境なんでしょうか。お互いがお互いを監視して足を引っ張り合うの好きですからね職場の人間って。
プレミアムフライデーじゃなく、ゴールデンウィーク、お盆、クリスマス、正月なんかも何でみんな一斉に休んだり、旅行に行ったり、帰省したりするんでしょう。
その日に決まっているからってだけなんでしょうけど混雑するだけじゃないですか?渋滞の待ち時間とか勿体ないし人ごみってイライラするし嫌いです。その日じゃないと駄目な理由って特にないと思うんですけど。
結局いつものやっつけ政策 しかしやらないよりはまし
労働力の問題や働き方の意識の問題等根本的な問題から目をそらしているから冷ややかな目で見られてしまうのです。本気で推し進めていくのならもうちょっと考えてやらないといつの間にかなかったことになってるやつですよこの政策も。
しかし何もやらないよりは全然ましです。ほんのちょっとでもみんなの意識が変わっていけばいいんですけどね。
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